最近の部品不足・入手難の影響により、当社へも在庫確認のお問い合わせを相当にいただいている状況です。
そういった市場の在庫を、なんとしてでも探さざるを得ない方が今日現在、非常に多いのではないでしょうか。
このような流通在庫品の需要が増えると、いろいろな問題も発生してくるわけですが、まず挙げられるのが
不正品(いわゆるニセモノですね。。)の流通ですよね。
このご時世、被害に遭われた方も少なくないと思いますが、紛れもなく、そのうちの1人に私もおります。。
入社したての頃、社内でそういった被害の場面を見た時は、”お客さんにニセモノを販売するなんて…。”とゾッとしたもので、そんなリスクがあるもの、怖くてビジネス取引なんてできないよ!と思ったこともありましたが、今となっては、流通在庫品の買い物にそのリスクは付き物で、仕入先はもちろん、お客様にもそのリスクと対応サポートについてご理解いただいていれば前に進められるし、困り事解決の大きな手助けになるものだなぁ、と日々実感しながら取引をしています。
メーカーや正規代理店から買った余剰在庫など、追跡ができるものは「正規品」というバッジがついているので、初期不良以外の不良は聞いたことがありませんが、問題となるのは、【既に製造中止となった部品や、長納期化で需要が高まっている部品】です。
正規ルートの追跡ができないとなると、誰がいつどのように買ってどういった経緯でそこに在庫としてあるのか、前情報を誰も知り得ない部品を私達は見つけて買っています。そうすると何が起きるのか…。
もちろんほとんどのケースが正常に作動する”ホンモノ”ですが、どこかで中古品を集めて再生したものだとか、
全く一から模倣して作った部品が紛れていることがあるのです…!
どの業界でも、人気のモノや製品はマネして作っちゃえ~~となるんですね。。
DCや製品ラベル情報、状態を写真で送ってもらうなど事前にできるだけ情報を入手するのも一つの手ですが、事前情報としてもらっていた内容が、実際届いてみたら、聞いてたのと全然ちがう!ってこともありますからこれはあまりおすすめできません。
間違いないのは、すぐに1-2個試しで基板に実装してみること。
それで動かないとか怪しそうならば、日にちを空けず、併せて真贋判定をしてくれる機関に提出して確かめることです。(※状況によって、真贋判定を先にした方がいい場合もあります。)
流通在庫品の取引について、少なくとも当社が介して取引しているところは、必ず「保証期間(大体納入後3週間くらい)」というのを設けてくれています。
昨今の部品需要と、どうしても払拭しきれない不良品リスクの両方を踏まえ、多くのお客様が、この期間内に外部機関へ真贋判定を依頼し、部品の使用可否を判断し、生産を進めておられます。
万が一不良品という判断がされた場合、仕入先への返品にはなにかしら使用不可判定のレポート提出が必須となりますが、未使用品全数の返品をお受けしております。
検査費用や実装費用については負担できませんが、不良部品で実装してしまうよりもずっとリスクは低く収められると思います。
また、先ほど出てきた外部機関への判定依頼について、別費用となりますが、当社でも提携している機関がありますのでX線検査や、表面・リードの状態を拡大写真で確認する外観検査もご案内可能です。
長くなってしまったのでそちらの判定詳細については、また別の機会にしておきます。。
流通在庫品のご相談も、ぜひ当社へご相談ください!